2026年8月16日、明治神宮球場で行われたヤクルト対DeNA戦の始球式に、スターダム所属の上谷沙弥選手が登場しました。

人生初の始球式。リングコスチュームの上に燕パワーユニフォームを羽織り、堂々とマウンドに上がった上谷選手。思い切り腕を振ったボールは、しかし地面にたたきつけられ、本塁方向へコロコロと転がる結果に終わりました。悔しがった上谷選手はグラウンドに倒れ込み、転がりながら悔しさを全身で表現。立ち上がった後もうなだれながらマウンドを後にしました。

この様子を捉えた動画がX上で急速に拡散。批判の声と擁護の声がぶつかり合い、賛否両論が激しく噴出しています。

「神聖なグラウンドを汚すな」批判の声が拡散

特に注目を集めたのが、この投稿です。

この投稿は118万回を超える表示を記録し、野球のグラウンドを神聖なものと位置づけ、プロレスを「やらせ格闘技」と表現した点が大きな議論を呼びました。

「96敗する方が失礼だろ」と反論が殺到

一方で、批判に対する反論も次々と寄せられています。

「マウンドを掘り返したわけでも芝生を傷つけたわけでもない」「悪役レスラーとして仕事を全うしているだけ」「野球を無駄に神格化している」といった声が目立ちます。

「伝説の始球式」と称賛する声も多数

批判とは対照的に、この始球式を「伝説」と評価する投稿も大きな支持を集めました。

この投稿は280万回を超える表示を記録。上谷選手の悔しがる姿を「かわいい」「満点のリアクション」と好意的に捉える意見が広がっています。

スターダム公式も動画を公開し、「勝利の女神」としてヤクルトの勝利と絡めてポジティブに発信。球場にいたファンからは笑いと拍手が起き、つばみちゃんのエスコートも話題になりました。

本人は「穴があったら入りたい」と大後悔

上谷選手本人は始球式後、「練習では百発百中だったのに、会場の広さにビビってしまった」「しょっぱい姿を見せてしまって穴があったら入りたい。しもべが減るかもしれない」と悔しさを隠さず語っています。

「もう1回やりたい」ともコメントしており、失敗をバネに次への意欲を見せています。

なぜここまで賛否が分かれるのか

野球のグラウンドを「神聖」と捉える伝統的な感覚と、プロレスのエンターテイメント性を重視する感覚の衝突が、今回の議論の根底にあります。

マウンドをえぐったり芝生を傷つけたりしたわけではなく、ただ悔しがって転んだだけという事実。それでも「目立とうとするな」という声が出る一方で、「依頼された仕事を全うしただけ」「かわいいリアクションだった」と受け止める声も強い。

始球式という場が、選手の人間味やキャラクターを引き出す場でもあることを、改めて浮き彫りにした出来事と言えるでしょう。

上谷沙弥選手は8月23日に両国国技館でSTARDOMのビッグマッチを控えています。この始球式の余韻が、リング上でのパフォーマンスにどうつながるのかも注目点です。