2026年8月16日朝、TBS系「サンデーモーニング」でシンガーソングライターの加藤登紀子さん(82)が北方領土について発言し、大きな波紋を広げています。

番組ではロシアのプーチン大統領が択捉島を訪問したニュースを取り上げました。加藤さんは「いろいろ調べましたが、やはり現在北方領土はロシアが領有されているものなので、そこにプーチンが行くことに直接抗議できる立場にない」と述べました。

さらに「今求められているのは領土ではなくて平和」といった趣旨の発言も続いたといいます。これに対しTBSの駒田健吾アナウンサーが「加藤さんが『領有』という言葉をお使いになりましたが、正しくは実効支配しているという形です」と番組内で訂正しました。

日本政府の公式見解との大きな隔たり

日本政府は北方四島(択捉島・国後島・色丹島・歯舞群島)を固有の領土と位置づけ、ロシアによる不法占拠だと一貫して主張しています。外務省も「北方四島はいまだかつて一度も外国の領土となったことがない」と明確に述べています。

高市首相もプーチン大統領の訪問に対し「強く抗議する。断じて許容できない」と発言していました。こうした公式見解と加藤さんの発言が大きく食い違う点が、批判の核心になっています。

X上で広がる強い反発

発言の動画クリップが拡散されるにつれ、X上では「放送法違反ではないか」「公共の電波で政府見解を否定するのか」といった批判が相次ぎました。領土問題を専門とする山田吉彦参議院議員も「速やかに訂正を」とTBSに直接求めています。

一方で、番組側がアナウンサーによる訂正を入れた点を評価する声もありますが、「そもそも出演させる時点で問題だ」との意見が目立ちます。

北方領土問題は戦後80年近く未解決のままです。元島民の高齢化が進む中、正確な歴史認識と情報発信の重要性が改めて問われる事態となりました。TBSが今後どのような対応を取るのか、注目が集まっています。