映画『ちいかわ 人魚の島のひみつ』の朝一番の上映が終わり、劇場を出ようとした男性のもとに、おそらく小学生くらいの女子から声がかかりました。

「おまけを譲ってもらえませんか?」

その男性が返した言葉が、X上で一気に広がりました。

朝一の特典狙いが生んだ出来事

公開から2週間以上が経過した今も、映画ちいかわは親子連れで満席が続く大ヒット作です。入場者特典は8月8日から第2弾のボンボンドロップシールに切り替わり、特に朝の上映回は特典目当てで並ぶ人も少なくありません。

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そんな朝一の上映を一人で観終えた男性に、小学生女子が近づいてきたのが今回の発端です。譲ってほしいというお願いそのものよりも、男性が選んだ返答が多くの人の心を捉えました。

「異常者だから気をつけて」が刺さった理由

男性は特典を渡さず、代わりにこう伝えました。「こんな時間に一人でちいかわを見に来るようなおっさんはほぼ異常者だから関わらないように気をつけて」。

優しいようでいて、はっきりと境界線を引いた言葉です。子どもが知らない大人に声をかける行為の危うさを、ユーモアを交えつつ指摘した点が共感を呼びました。

特典交換が日常化するなかで

ちいかわ映画では入場者特典の交換や譲り合いが、公開直後からあちこちで見られました。親子で観に来た家族同士や、たまたま隣になった人同士で「欲しかったキャラと交換しませんか」と声をかけ合う光景は珍しくありません。

しかし今回のように、保護者の姿が見えない小学生が一人で知らない男性に声をかけるケースは、別の意味を持ってしまいます。

過去にも特典を巡るエピソードは少なくありません。一人で観に行った人が隣の親子と自然に交換した話や、母親が子どもに「隣の人に交換してって言ってみなよ」と促した話なども話題になりました。

子どもを守るための境界線

可愛いキャラクターと特典が集まる場所では、子どもも大人もつい気が緩みがちです。けれど「知らない人に声をかけて物をもらう」行為は、場所を問わず危険を伴います。

今回の男性は、特典を渡す代わりに「関わらないように」と伝えました。結果として、その子にとって良い学びになった可能性もあります。運が良かった、という言葉が何度も出てくるのは、それだけ現実のリスクを多くの人が感じているからでしょう。

ちいかわ映画は子どもから大人まで幅広く楽しめる作品です。だからこそ、特典を巡るやり取りの中で、子どもが一人で知らない大人に近づかないような環境づくりが求められています。