デオンテイ・ワイルダーが衝撃のKO負けを喫する

元WBC世界ヘビー級王者のデオンテイ・ワイルダー(37歳、米国)が6月1日(日本時間2日)、サウジアラビアで行われた5対5のマッチメインイベントで、中国の張志磊(チャン・ツィーレイ、41歳)に5回TKO負けを喫した。

ワイルダーは通算43勝(42KO)3敗1分の戦績を誇る強打のパンチャーとして知られ、WBC世界ヘビー級タイトルを10度防衛した元王者だ。一方の張志磊は前WBO世界ヘビー級暫定王者で、これまで24勝(19KO)1敗1分の戦績を持つベテランだった。

試合は序盤からワイルダーがプレッシャーをかけていたが、5回に攻めに出た際に張志磊の強打をもらい、大の字に倒れ込んでダウン。レフェリーが試合を止め、TKO負けとなった。ワイルダーは最後まで見せ場なく敗れ去った。

これでワイルダーは2020年のタイソン・フューリー戦、2022年のジョセフ・パーカー戦に続く3敗目。ここ4試合では1勝3敗と苦戦が続いている。37歳となった元王者の今後が注目される。

一方、番狂わせの勝利を収めた張志磊は「ワイルダーを倒せて本当にうれしい。私はまだまだ現役でいける」と喜びを語った。41歳ながらもなお現役トップで戦える実力を見せつけた。

海外メディアでは「ワイルダーの時代は終わった」「張志磊が粉砕した」など衝撃の結果に大きな反響が広がっている。かつての最強王者の敗北は、ボクシング界に大きな衝撃を与えた。