【耳をすませば】カントリーロードが主題歌の理由はなぜ?本名陽子日本語歌詞&オリビアニュートンジョンの"Take Me Home, Country Roads"の英語歌詞・日本語訳は?

耳をすませば [DVD]

カントリーロードが主題歌の理由はなぜ?

★製作プロデューサーとなった宮崎駿監督が、原曲の"Take me home, country roads"(カントリーロード
)を繰り返し聴くうちに、「いったい、今の中学生にとって故郷とはなんだろう」と考えはじめ、映画の企画が膨らんでいったということが理由のようです!
https://ghibli.jpn.org/report/country-roads/

耳をすませば [DVD]

★更に突っ込んだ考察として、【「帰りたい、帰れない」と歌う「カントリーロード」の裏には、都心郊外の環境破壊に対する鋭い批判が込められている。】という説もあります。
「カントリーロード」に込められた社会的なテーマと思想的背骨
「カントリーロード」は、冒頭でオリビア・ニュートン・ジョン歌唱による原曲が使用され、和訳詞チェックで雫と夕子が歌い、クライマックスのセッションシーンへと至る。聖司は、イタリア一時留学の際「励みに歌う」と語り、ラストシーンでは二人を包むように流れはじめてエンディングを迎える。物語の進行に合わせて度々使用され、二人を結びつけ、二人を励まし、二人の決意を促す。なぜ「カントリーロード」が《キィソング》でなければならなかったのだろうか。原曲「カントリーロード」は「故郷ウェスト・ヴァージニアへの思い」を歌った詞であるが、これを一九歳の女性に意訳してもらい、宮崎氏が補作詞したものが物語で使用された「カントリーロード」である。現代の東京の新興住宅地で生まれ育った女の子にとっての故郷とは、原曲でうたわれているような「母なる緑の大地」でなく、他ならぬ自分たちの生活する街であるという解釈から、「この道、故郷へ続いても、僕は行かないさ」「さよなら、カントリーロード」という創作詞に改められている。これは、これまで述べて来たような現代の都会で暮らす若者達への激励を込めた内容には違いない。しかし宮崎氏は、このような若者の激励に際して、これまで氏と高畑氏が大きな関心を持って背景に描いてきた政治的・社会的問題を扱う姿勢―とりわけ環境問題について完全な無関心、棚上げを行っているわけではない。「帰りたい、帰れない」と歌う「カントリーロード」の裏には、都心郊外の環境破壊に対する鋭い批判が込められている。

【耳をすませば(日本語版)歌詞】


歌:本名陽子
作詞:B.Danoff/T.Nivert/J.Denver/日本語訳詞:鈴木麻実子/補作:宮崎駿
作曲:B.Danoff/T.Nivert/J.Denver

カントリー・ロード
この道 ずっとゆけば
あの街につづいてる気がする 
カントリー・ロード

ひとりぼっち おそれずに
生きようと夢みてた
さみしさ押し込めて
強い自分を守っていこ

カントリー・ロード
この道 ずっとゆけば
あの街につづいてる気がする 
カントリー・ロード

歩き疲れ たたずむと
浮かんで来る故郷(ふるさと)の街
丘(おか)をまく坂の道
そんな僕を叱(しか)っている

カントリー・ロード
この道 ずっとゆけば
あの街につづいてる気がする 
カントリー・ロード

どんな挫(くじ)けそうな時だって
決して涙は見せないで
心なしか歩調が速くなっていく
思い出消すため

カントリー・ロード
この道 故郷(ふるさと)へつづいても
僕は行かないさ 行けない 
カントリー・ロード
カントリー・ロード
明日は いつもの僕さ
帰りたい 帰れない さよなら 
カントリー・ロード
耳をすませば [DVD]

【英語版(ジョン・デンヴァー/オリビア・ニュートン・ジョンカヴァー)歌詞】




Almost Heaven, West Virginia
Blue Ridge Mountains, Shenandoah River
Life is old there, older than the trees
Younger than the mountains, growing like a breeze

まるで天国 ウェストバージニア
ブルーリッジ山脈 シェナンドー川
古からの暮らしがそこに
木々よりも古く 山よりも新しく
そよ風のように育まれている

Country roads, take me home
To the place I belong
West Virginia, mountain mama
Take me home, country roads

カントリーロード 故郷へ連れて行け
僕が居るべきあの場所に
ウェストバージニア 母なる山
故郷へ導け カントリーロード

All my memories gather 'round her
Miner's lady, stranger to blue water
Dark and dusty, painted on the sky
Misty taste of moonshine, teardrop in my eye

思い出すのは
彼女(故郷の山々)の事ばかり
炭坑夫の淑女(パートナー)
青い海を見たことが無い
薄黒くくすんで
空に描かれたよう(に山が高い)
まるで淡いウィスキー(密造酒)の味わい
僕の目には涙

Country roads, take me home
To the place I belong
West Virginia, mountain mama
Take me home, country roads

カントリーロード 故郷へ連れて行け
僕が居るべきあの場所に
ウェストバージニア 母なる山
故郷へ導け カントリーロード

I hear her voice in the morning hour, she calls me
The radio reminds me of my home far away
Driving down the road, I get a feeling
That I should have been home yesterday, yesterday

彼女の声が聞こえた 朝早くに
彼女は僕を呼んでいた
カーラジオを聞くと
遠くの故郷を思い出す
車を走らせながら思ったんだ
昨日にでも 故郷に帰るべきだった
昨日にでも

Country roads, take me home
To the place I belong
West Virginia, mountain mama
Take me home, country roads

カントリーロード 故郷へ連れて行け
僕が居るべきあの場所に
ウェストバージニア 母なる山
故郷へ導け カントリーロード