"I've cracked."「ついに頭がいかれてしまったようだ!」「(気持ちが)おかしくなってしまったか!」「気が滅入ってしまったよ」「メンタルやられてしまったよ」

 実写版映画「プーさん」(Christopher Robin:クリストファー・ロビン)の映画予告編・オフィシャル・ティーザー・トレイラー(Official Teaser Trailer)が先日公開されましたね。映画公開日は全米で2018年8月3日、日本では2018年の秋ということ。今から楽しみです!さて、今回はこのティーザー・トレイラーやトレイラー公開の前日に披露されたポスターから英語を学んでみることにしましょう!

 ユアン・マクレガー扮するクリストファーロビンが、会社や上司、そして家族の悩みを抱え
What to do, what to do...「どうしよう、どうしよう」
とベンチで嘆いたところ、Poohが現れます。そして、次のシーンで、クリストファー・ロビンが

“I’ve cracked!”
「ついに頭がいかれてしまったか!」

というと、プーさんが

Oh, I don't see any cracks. A few wrinkles, maybe.
「ん?ひび割れしてるようには見えないな。少しシワがあるようだけどね」

と、相変わらずとんちんかんで、マイペースで心温まる?返事をするのです。

crackはひびが入るとか、何かが割れるという意味がありますが、精神的に不安定になったり(=mentally unstable.)、狂ったりするときにも使われます。もちろんクリストファー・ロビンは、自分にひびが入っているなんてことを言っているわけではなく、子どもの頃一緒にいたプーさんが戻ってきたことが信じられず、自分の頭がおかしくなってしまっているのではないかということを言いたかったわけですね!

※I've cracked.の訳を、家族サービスや上司との関係、会社の問題などなど悩みを抱えていることを前提にし、
「メンタルやられたよ」
と訳すこともできそうですが、恐らく子どもの頃一緒にいたプーさんが戻ってきたことが信じられず、自分の頭が変になってしまって発した言葉だと思い、変えました!teaser trailer、、、憎いですね!

pooh123


 ちなみに、ポスターには次のような英語が書かれてあります。

"Sooner or later, your past catches up to you."

これは、直訳すると

「遅かれ早かれ、過去は追いついてくる」

という意味になります。catch up to ~で「~に追いつく」という意味、そしてsooner or laterは「遅かれ早かれ」(いつかは)という意味です。よく皆さんが知っているイディオムは
catch up with~
の方でしょう。基本的に意味は同じですが、catch up with 人になると、
「何か悪い結果をもたらす」という意味にもなります。英辞郎には

The heavy drinking is going to catch up with you some day.
「そんなに深酒ばかりしているといつか後悔するよ」

こんな例文がのっていました!

<<おまけ:teaser trailer(ティーザー・トレイラー)の意味は?>>
teaserとは広告手法の1つで、情報を小出しにしたり、断片的に紹介することで、消費者の好奇心を喚起しようとする手法です。teaserとは「じらす」という意味です。

★ティ(ー)ザー[じらし]広告◆商品の一部だけを紹介し、詳細を伝えないことによって、消費者に関心を持たせようとする広告的広告。

<<「心が折れる」を英語で言うと?I've cracked.以外には??>>

「心が折れそうだよ・・・」
I feel like my heart is breaking off. 

「心が折れてしまったよ」
My heart is breaking off.😣